本日のねこのび(ねこのびギャラリーへ)
こんにちは、nekonobiです。
今日は新しく仔猫をお迎えする際の、先住ニャンコ達へのケアについてお話します。いつも楽しく我が家の癒しのニャンコ達ですが、結構繊細な面もあるのです。マロンちゃんは仔猫のころよくおなか壊しましたが、パックちゃんは常に元気で元気のない姿を見たことがありませんでした。そんなパックちゃんが、ストレスで大変なことになったお話です。
1)仔猫のお迎え
我が家にはマロンちゃんとパックちゃんの他にもう一人プリンちゃんという仔猫がいます。これはプリンちゃんをお迎えした時のお話です。プリンちゃんを家に初めて連れて帰りゲージに入れていたところ、マロンちゃんとパックちゃんが近寄ってきました。当然見知らぬニャンコの登場に、二人とも初めは「シャー」と威嚇から始まりました。
パックちゃんを迎えた時もそうでしたので、すぐに仲良くなるだろうと思っていました。パックちゃんの時は10分ほどでゲージ越しにお互いお鼻をちょこんとつける「鼻チュー」をした途端、マロンちゃんの威嚇がおさまりペロペロとゲージ越しにマロンちゃんがパックちゃんの毛づくろいを始めたので、すぐにもう大丈夫という感じでした。
プリンちゃんのときもマロンちゃんは同じ反応で、すぐにプリンちゃんのことをペロペロと毛づくろいしだしました。(マロンちゃんは女の子なので、母性本能強いのでしょう)ところが、数日経ってもパックちゃんがいつまでもおさまりません。
2)先住ネコの不安
もともとパックちゃんは自分より先住であるマロンちゃんが優先されていると思っているのか、自分と遊んでほしい、可愛がってほしいという主張が強かったのですが、プリンちゃんの登場で自分の立場への不安があったようです。プリンちゃんを受け入れないという姿勢で、ダメかもしれないと思うほどでした。
しかもプリンちゃんの方はというと、パックちゃんのそんな態度には一切我関せずな感じで威嚇されようが、猫パンチを喰らおうがお構いなしで立ち向かっていく姿勢です。
さらにマロンちゃんはというと、やはり女の子小さな仔には優しく、パックちゃんが威嚇すると間に入って守るようにパックちゃんを威嚇したり猫パンチしたりしています。
少し可哀そうでしたが、パックちゃんが本気で噛みついたりしたら大変と、私たちもプリンちゃんを守るような感じになってしまいました。そのことが原因なのでしょう、何日かしてパックちゃんの元気がないような気がしました。
そんなことは今まで一度もなかったのですが、ごはんもあまり食べません。気になって二人で確認したのですが、どうも前日からパックちゃんが一度もトイレをしていないのではないか?ということに気づきました。
3)パックの異変
マロンちゃんとパックちゃんではトイレの使い方が違うので、見分けつくのです。(マロンちゃんは左奥で、パックちゃんはど真ん中にするのです。)
私たちは二人ともパックちゃんのトイレを確認していないことがわかり、なにか異常があるのではと思いました。
そうこうしているとパックちゃんがぐったりとしている気がしてきます。朝になったら病院と思いましたが、パックちゃんの様子が気になり夜遅かったのですが近所の動物病院へ電話しました。
トイレのことを伝えると、先生が「すぐに連れてきてください」というので、あわてて動物病院へ連れて行きました。レントゲンと血液採取して診てもらうと、
先生:「ストレスでうんちがでなくなり、尿道を圧迫して、尿がでなくなっているみたいです」とのこと、たしかにレントゲンで見ると便が詰まっていて、膀胱にオシッコが溜まっている様子もわかります。
先生:「すぐにオシッコだしてあげないと、腎臓がやられてしまいます」とのことで、尿道に管をさしオシッコを抜いてもらいました。炎症を抑える薬を注射してもらい、家に連れて帰りました。
いままでストレスのない自己主張の激しい子だと思っていたのですが、こんなことでここまで弱ってしまったパックちゃんを見て、無性にパックちゃんが大切に思え暫く抱っこしたまま背中をやさしくなでてあげていると、パックちゃんがゴロゴロいいながらペロペロとしてくれます。その日はそのまま抱っこしながら話しかけたり、なでたりしながら一緒に寝ました。
翌日、オシッコ抜いてもらったおかげか少し元気になったパックちゃんが、頑張ってトイレでうんちをしてくれました。そのあと自力でオシッコも。先生も血液検査の結果では「腎臓に異常はないので、もう大丈夫」と言ってくれ、ほっとしていました。
4)先住ネコケアが仔猫との良好な関係を築くきっかけに
その日動物病院から連れ帰った時のことです。パックちゃんがプリンちゃんに近づいて行ったので、少しドキッとして固まっていると。パックちゃんがプリンちゃんのことを抱えてペロっと。そのまま毛づくろいを始めました。
何が起こったのか一瞬わかりませんでしたが、一生懸命看病されたことで安心したのか、パックちゃんの中でプリンちゃんを受け入れる余裕がでたようです。
それ以来、プリンちゃんとパックちゃんは大の仲良しでいつも家中二人で走り回っています。パックちゃんはプリンちゃんのことを大事な妹分と思っているのか、甘噛みの仕方を教えたり遊び方を教えたりしています。(プリンちゃんは兄弟が死んでしまったのか、一人っ子となっていました。そのせいか噛むのも猫パンチも加減知らずで大変でした。)お陰で女の子なのにパックに負けず劣らずの運動量で毎日の運動会は大変な騒ぎになっています。
お迎えの時、人は嬉しくてつい忘れがちですが、ニャンコ達にとってはとても不安でセンシティブなことだと改めて思い知ったできごとです。
マメ知識)
- お出迎えの時は、仔猫が新しい環境になれることを気にするだけでなく、先住ニャンコのケアも大切。(先住ネコの立場を守ってあげる、特にオスは注意が必要)
- ニャンコのトイレチェックは大切。(健康に直結してます。毎日チェックしましょう)
- 初めはゲージ越しで慣らすことが必要、鼻チューや毛づくろい始めるようなら大丈夫
- 血統書に一人っ子で記載されている仔は、遊び方・加減を知らないので注意が必要。※我が家は全員(人もネコも)目の近くを攻撃され、全員涙目にされました。
- 遊び方や加減は先住ネコが教えてくれる