プリンの避妊手術

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マロンちゃん、完璧なうつぶせ姿です。足の伸びがパーフェクトな感じでびろ~ん
マロンちゃん、完璧なうつぶせ姿です。足の伸びがパーフェクトな感じでびろ~ん

こんにちは、nekonobiです。
今日は避妊・去勢手術の前後のケアのお話です。プリンちゃんの避妊手術をしたのですが、思いがけないことが起こりました。マロンちゃんの避妊、パックちゃんの去勢と三度目だったこともあり、油断しておりました。ということで、その時のお話です。

1)去勢よりも避妊の方が大変

男の子の去勢手術はとても簡単で日帰りで済むのですが、女の子の避妊手術の場合はおなかを切るので1日~2日の入院が必要になります。まだ生まれて半年程度の仔猫に手術をして、しかも入院というのは痛いだろうし不安なことだと思います。しかし、避妊・去勢をすることにより病気のリスクが減らせるのと、早めに手術することで「さかり」を経験しないで済むので今後の生活のストレス軽減にもなるようです。

2)避妊手術実施

話は戻りますが、プリンちゃんの避妊手術の話です。手術の前は夜9時から飲み食い禁止と言われました。プリンちゃんに禁止して他のニャンコ達が目の前で飲み食いしているのも可哀そうなので、マロンちゃんとパックちゃんにも我慢してもらい(もちろん人も)、全ての食器や水飲み器も片付けました。翌朝もプリンちゃんを病院に連れて行ってから他の仔のごはんにしました。(色々と文句はでていましたが・・)

プリンちゃんを病院に預け、夕方様子を見に顔を出してみました。ゲージを除くと隅の方でうずくまるようにふて寝するプリンちゃんがいました。

先生が「さっきまですごくお怒りでしたけど今は麻酔がきれて痛みでおとなしくなりました。」と。

様子を見ていると顔を上げ、私に気づいたプリンちゃんは、私を睨みながら「きゅうきゅう」と鳴きながらゲージの中央に移動して横に伏せた体制にかわりました。まるで自分がされた状況を訴えるように、その体制のままじっと見つめてくるのです。これは明後日まで入院するのは可哀そうだと思い、先生に「明日退院できますか?」と聞いてみたところ、「明日の様子次第で」ということだったので、翌日の昼過ぎに改めて病院にいきました。

先生から「ごはんも食べているし、家もすぐ近くなので何かあったら連絡してくれれば、 連れて帰っていいですよ」と言ってもらえたので、そのまま連れて帰ることにしました。

3)帰宅後の異変

ここからが大変。
家に着くとマロンちゃんとパックちゃんが早速お出迎にきていました。私が「プリンちゃんが帰ってきたよ」と言いプリンを離すと・・。
マロンちゃんとパックちゃん、二人がかりで「シャーッ」

昨日手術につれていく直前まで仲良しだったのに何故?(特にパックちゃんとプリンちゃんはいつも一緒に走りまわって遊んでいます。)プリンちゃんも状況がわからず手術後で弱っていることもあり、いつもは立ち向かっていくお転婆なのに、オロオロとするばかりでした。

幸いにもマロンちゃんが20分ほどで急に納得したように、ペロペロとプリンちゃんを舐め始めて受け入れてくれましたが、大の仲良しだったパックちゃんの方は威嚇がおさまらず、マロンちゃんが驚いて間に割って入るほどでした。

プリンを威嚇するパック

あまりにショックだったのか、当のプリンちゃんは私達に寄り添ってしゅんとしていました夜になってもパックちゃんの威嚇はとまらず、おおらかな性格のパックちゃんの今まで見たことのない表情に、もう一度病院に預けようかと相談していたのですが、何かパックちゃんが納得しない理由があるのでこうなっているのだろうと、病院にもどしても解決しないのではないか?ということと、マロンちゃんが見張ってくれていることもあり、とりあえずプリンちゃんをゲージに入れて様子を見ることにしました。(こういう時のマロンちゃんは仲裁役のように間に割って入り、見張ってくれるのです。)

ゲージの中でシュンとするプリン。

4)原因判明

その後も夜中までパックちゃんの威嚇はおさまらず、とうとうストレスからプリンちゃんが吐いてしまいました。いよいよまずいと思い寝室でプリンちゃんを抱えて守る形で寝ましたが、朝方パックちゃんが忍び寄ってきて、わざわざプリンちゃんの顔の近くで「シャー」っと。そのとたんにプリンちゃんが再び嘔吐してしまいました。

このままではまずいと病院に連れて行こうと思いましたが、少し気になったことがあったのでその前に試してみることに。

手術後、プリンちゃんは傷口を保護するために先生お手製のエリザベスウェアを着ていたのですが、なんとなく消毒っぽいようなガーゼのような匂いがする気がしたのです。よく考えれば、パックちゃんは「シャー」とは言っていますが、プリンちゃんに手をあげたり噛みついたりしていません。

そこで、まずはプリンちゃんから病院のエリザベスウェアを脱がせ、身体をいつも使っているシャンプータオルで良く拭いてあげました。そして予め買ってあったエリザベスウェアをパックちゃんの身体にたっぷり擦りつけパックちゃんの匂いを付けてから着せてみました。

パックの匂い付きエリザベスウェアに着替えたプリン。 まだ元気ありません。

そのとたんです。パックちゃんがプリンちゃんに近寄りプリンの身体をペロペロと・・。プリンちゃんもゴロゴロとのどを鳴らして喜んでいます。

結局、原因は臭いだったようです。パックちゃんにとっても病院の匂いは苦手なようで、自分の去勢時を思い出したのかそれを嫌がっていたようです。昨日からの険悪な雰囲気はもうどこにもなく、すっかり元通りの仲良しにもどってプリンちゃんも元のお転婆状態に戻りました。

人にとっては些細なことでも、ニャンコ達にとっては匂いはとても重要なようです。ニャンコってとても繊細なんですね。

ちなみにエリザベスウェアというのは、ペットが傷口をなめない様に首に巻くエリザベスカラーの洋服版です。洋服を着せることで傷口を舐められないようにしてあります。トイレはそのままできる優れものですので、とても便利です。

マメ知識)

  • 入院後のニャンコはカラダを拭いて病院の匂いを消してあげましょう。  
  • 傷口を舐めない様にするにはエリザベスウェアが便利  
  • 退院したニャンコにシャーシャーいう子がいたら、その子の匂いをエリザベスウェアにこすりつけてあげましょう。