ニャンコと写真 その2(ストロボ撮影)

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マロンちゃんリビングでびろ~ん
マロンちゃんリビングでびろ~ん

こんにちは、nekonobiです。
今日はニャンコと写真その2です。ニャンコの写真を撮っていると瞳が色々な色に輝いているときがありますよね。赤・青・緑・白、淡い色から鮮やかな色まで様々な輝きを見せてくれます。一体どうなっているのでしょうね。不思議なニャンコの瞳の写真について今回はお話したいともいます。

1)何故光るのか?

ニャンコの瞳が光るのは、網膜の下に輝板「タペタム」という反射板のような層を持っているためです。この反射板が光を反射して網膜により多くの光を届けるのですが、その反射がニャンコの目を光らせるわけです。強めの光が当たるとその反射した光が網膜の外にも漏れて見えるわけですね。だから写真でみるとビームを出しているように見えたりすることもある訳ですね。人にはもっていない機能を持っているなんてニャンコは凄い。(食肉類の動物には多いみたいです)

タペタムで反射して光るプリンちゃんの瞳
タペタムで反射して光るプリンちゃんの瞳

光る理由はわかりましたが、もう少しニャンコの目について掘り下げてみます。
まず視力ですが、人の10分の1程度のようです。動体視力(動くものを捉える視力)は良いのですが、止まっているものはあまり見えていないようです。たまに離れたところで、ニャンコが顔を傾げていますよね。すごくかわいい仕草ですよね。これは視力が悪いので、よく見ようとしている行動です。つまり飼い主の顔をよく見ようと努力してくれていると考えると、この仕草がさらに可愛く思えてきます。

パパの顔をよく見ようと首をかしげるマロンちゃん
パパの顔をよく見ようと首をかしげるマロンちゃん
パパをよく見ようと身体ごと傾けるプリんちゃん
パパをよく見ようと身体ごと傾けるプリんちゃん

次に見えている色ですが、これも人間とは違います。基本的に人の世界で色は光の三原色であるRGB(Red:赤、Green:緑、Blue:青)で作られます。モニターなどもこの3色の組み合わせでフルカラーを作る訳です。みなさんが使っている端末に入っている画像データも画像を構成する1つ1つの点(画素)をこのRGB3色の数値の組み合わせが羅列されているのです。人間の世界では、RGBの3色で表現される世界ですが、ニャンコの世界ではR(赤)がほとんど認識できないと言われています。つまりGBのみで表現される世界なのですね。イメージしてみましょう。

花壇はこんな風に見えるのでしょうか?(あくまでもイメージです)
花壇はこんな風に見えるのでしょうか?(あくまでもイメージです)
プリンちゃんから赤要素がなくなるとこんな感じかな(あくまでもイメージです。)
プリンちゃんから赤要素がなくなるとこんな感じかな(あくまでもイメージです。)

Rがないということは、例えばオレンジは黄色になります。純粋な真っ赤は黒っぽくなります。想像できますか?
そんなニャンコの世界を想像してみると、少しだけニャンコの普段の行動の意味も理解できるよな気がします。

2)ストロボ撮影について

ストロボで撮影するとニャンコが失明するという話が以前、Twitterで騒がれました。いまでも検索すると、「ストロボ撮影で失明の危険・・」のような見出しは多く検索されます。それを否定する記事も「獣医師が否定・・」などもみかけます。実際にはどうなのでしょう?

動物病院での検査でもストロボは使われるそうですので、危険性はかなり低いのでしょう。ですが、強い刺激はあると思います。ストロボの光を直接見れば人間でも不快な思いをするので、ニャンコにもストレスはあるはずです。総合的に考えれば、失明以前にストレスを与える行為には間違いないのでしょう。

しかし、可愛い写真は撮りたい。ジレンマですよね。
なのでお勧めは以下のような方法です。
■一眼レフなどで外部ストロボを使用している場合は、ストロボを壁や天井にバウンドさせて間接的に使用する。
■薄い白い紙などでストロボを覆って光を弱める。
■撮影する部屋の照明を十分に明るくする。
■光が充分にまわる場所で撮影する。
ですが、やっぱりそれでは撮れない写真、特に動きのある写真が難しくなります。我が家では、そういうことを考え一眼レフ撮影はできるだけ回数を減らしてます。月に2回くらい撮影会日を作って短時間でパシャパシャ撮影して、あとはストロボのないiPadを使用してます。写真の品質落ちますが、ストレスを与えるようリはと我慢しています。なので、一眼レフでの撮影の時は、少ない機会なので慎重に撮ります。ソマにゃんずは、どんな機材で撮ってもかわいいのでOKです。

ストロボをバウンドさせて間接的に使います。あまり動きのない写真であれば十分綺麗に撮れます。
ストロボをバウンドさせて間接的に使います。あまり動きのない写真であれば充分に綺麗に撮れます。
薄い紙一枚でも光は弱まって、だいぶん刺激は弱まります。
薄い紙一枚でも光は弱まって、だいぶん刺激は弱まります。
十分に明るい部屋で撮る
充分に明るい部屋で撮る
自然の光をうまく使う
自然の光をうまく使う
自然の光をうまく使う
自然の光をうまく使う

ちなみにストロボ撮影以上に気を付けているのは、レーザーポインターやiPoneなどの撮影用ライトです。これは強い光(特にLEDは刺激が強い)が長時間あたることを避けるためです。一瞬の光よりも長時間の刺激の方が影響もストレスも大きいと思いますので、こちらはさらに慎重になります。ソマにゃんずはみんなレーザーポインタが大好きですので遊んでほしがりますが、頭の良い子たちでどこからレーザーがでているのか理解しているのです。なので手が止まるとレーザーの出所を見ようとします。これには毎回慌ててレーザーポインタのボタンを離します。それでついついレーザーで遊ぶのをやめて他のオモチャばかりになるとレーザーのしまってある場所の前に座り込みでレーザー待ちをされてしまいます。にゃんずのためなのに遊んでもらえないストレスになってしまうので、難しいですね。気を付けて遊ぶことにしました。
※目線をとらない場合は、ストロボ撮影でも良いと思います。
※できるだけズームレンズで距離をとってストロボ使ってあげると良いでしょう。

3)色々な瞳の色特集(プリんちゃの瞳七変化)

では最後にプリンちゃんの瞳の七変化をお楽しみください。
今まで少しずつ撮りためた写真です。冒頭の白く輝く瞳と合わせて七変化です。(ズームで離れた場所からストロボ使っています。)

ブルーに光る瞳のプリンちゃん
ブルーに光る瞳のプリンちゃん
赤く光る瞳のプリンちゃん
赤く光る瞳のプリンちゃん
薄紫に光る瞳のプリンちゃん
薄紫に光る瞳のプリンちゃん
左右で色違いに光る瞳のプリンちゃん
左右で色違いに光る瞳のプリンちゃん
銀色に光る瞳のプリンちゃん
銀色に光る瞳のプリンちゃん
グリーンに光る瞳のプリンちゃん
グリーンに光る瞳のプリンちゃん

マメ知識)

  • ニャンコの瞳にはタペタムという反射板があり光を反射するので強い光が当たると瞳が光る。
  • 意外と目が悪い。だけど動体視力はいい。
  • 色の見え方が人とは違う。
  • ストロボ撮影で失明はしないが、刺激はあるので控えめにする。
  • ストロボ撮影する際には、ストロボを天井などでバウンドさせる、紙などで光を弱める、アイキャッチせずに撮る、ズームレンズで少し距離をとって撮影するなど工夫をした方が良い。
  • ニャンコのストレス考えてストロボ使った撮影頻度は控えめに。

やっぱり良い表情、活き活きとした姿、安らぎの姿を撮りたいので、ストレスのない写真撮影を心掛けたいですね。